Job Label Redesign

Itszai Agent は、求職者と企業をつなぐ採用プラットフォームです。ユーザーが複数の求人情報を効率的に比較し、適切な応募判断を行えるよう、求人一覧のラベル設計および情報アーキテクチャを見直しました。

情報の優先順位を再整理し、ラベル表現とレイアウト構造を改善することで、スキャン性(scanability)と情報理解を向上させ、求職者の意思決定を支援しました。

My Role

UI/UX Designer, UX Research, Content Audit, UX Writing, Visual Hierarchy Design, Stakehokder Alignment, Design Iteration

Timeline

Oct 2025 - Dec 2025

Team Members

2 members

Tools

Figma, Google Spreadsheets, Gemini

Overview

Problem

求職者は求人一覧カードを使って複数の求人を短時間で比較していました。しかし、ラベル数の多さ色使いの不統一分かりにくい文言により、重要な情報を素早く把握することが困難な状態でした。

さらに、企業からのオファー面接確約オファーといった価値の高い情報が通常のタグと同じ扱いになっており、重要な機会を見落とすリスクがありました。

また、一部の求人情報は外部ATSパートナーから提供されていたため、ラベル設計においては ユーザビリティビジネス要件法的要件(コンプライアンス) のバランスを考慮する必要がありました。

Solution

求職者は求人一覧カードを使って複数の求人を短時間で比較していました。しかし、ラベル数の多さ色使いの不統一分かりにくい文言により、重要な情報を素早く把握することが困難な状態でした。

さらに、企業からのオファー面接確約オファーといった価値の高い情報が通常のタグと同じ扱いになっており、重要な機会を見落とすリスクがありました。

また、一部の求人情報は外部ATSパートナーから提供されていたため、ラベル設計においては ユーザビリティビジネス要件法的要件(コンプライアンス) のバランスを考慮する必要がありました。

Our Approach

Research

  • Content Audit (Job Label Analysis)

  • Competitive Analysis

  • User Interviews

  • Task Analysis & User Needs Ananlysis

Design

  • Design Critique

  • Content Design (UX Writing)

  • Ideation

Evaluate

  • Legal Review / Compliance Check

  • Iteration & Refinement

My Contribute

求人一覧カードにおける視認性(Scanability)、情報の優先順位付け、そして求職者の意思決定のしやすさを向上させるため、求人ラベルシステムのリデザインを主導しました。

コンテンツ監査、競合調査、ユーザーインタビューを通じて、ラベルの乱立による情報過多分かりにくい表現重要情報の視覚的な優先度の低さといった課題を特定しました。これらの調査結果をもとに、ラベル構造情報設計UXライティングを見直し、求職者が必要な情報をより直感的かつ効率的に理解できる閲覧体験を設計しました。

また、求人情報の中でユーザーが特に重視する情報や、その見せ方によるPick率への影響を分析し、重要な情報を一目で認識できる情報設計を検討・実装しました。

企業からのオファー面接確約オファーなどの優先度が高い情報については、通常のタグと明確に区別できる専用バナーUIを設計しました。さらに、求職者が重要な機会を見逃さないよう、これらのオファーと連動した通知設計およびメール配信フローのUX設計も担当しました。

また、一部の求人情報は有料契約企業が利用する外部ATSプラットフォームから連携されていたため、本プロジェクトではユーザビリティビジネス要件、**法的要件(コンプライアンス)**のバランスが求められました。そのため、事業部門や法務チームを含む関係者と密接に連携しながら、法的要件を満たしつつも分かりやすく使いやすい体験を実現しました。

Final Design

Research

Content Audit (Job Lablel Analysis)

現行の求人ラベルをGoogleスプレッドシート上で整理・分析し、ラベルの役割や表示ルールを可視化しました。その結果、タグの種類が過剰に存在していること色の使用ルールが統一されていないことユーザーに何を優先的に伝えたいのかが不明瞭であること、さらにタグ表示の定義や運用ルールにばらつきがあることなどの課題を特定しました。これらの課題が、求人情報の視認性や比較のしやすさを低下させている要因であると考え、ラベル構造の見直しを進めました。

Competitive Analysis

競合プラットフォームの分析を実施し、求人一覧におけるラベル設計の傾向や業界のベストプラクティスを調査しました。

  • 求人一覧カードに表示されるタグ数は、平均して2〜3個程度であることが多い

  • 色やアイコンによる情報の分類は、3種類程度に抑えられているケースが一般的

  • 選考状況やATS連携情報を求人一覧上で表示しているサービスは少ない

  • 情報量を増やすためにタグを追加するのではなく、セクション分けや区切り線を活用して情報を整理し、ユーザーの視線を誘導している事例が多い

  • 一部のサービスでは、選考が進行中の求人はおすすめ求人一覧から除外するなど、ユーザーの状況に応じて表示内容を最適化していた

User Interviews

ユーザーが求人ラベルをどのように解釈し、求人情報を比較・評価する際にどの情報を重視しているかを理解するため、インタビュー調査を実施しました。

実際の求職者データや既存のユーザー理解をもとにペルソナを作成し、Geminiを活用して各ペルソナになりきったシミュレーションインタビューを実施しました。異なる属性や転職ニーズを持つ求職者の視点から、求人一覧における情報の捉え方や応募判断のプロセスを検証しました。

その結果、ユーザーが重視する情報や、既存ラベルの分かりにくさ、情報の優先順位に関する課題を特定し、ラベル設計および情報構造の改善に活用しました。


※本調査は実際のユーザーインタビューではなく、実在する求職者データを参考に作成したペルソナを用いたAIシミュレーションインタビューです。調査結果は仮説検証および設計の方向性検討を目的として活用しています。

Task Analysis & User Needs Analysis

3名の求職者ペルソナを対象としたインタビューを通じて、求人票閲覧時の情報認識や意思決定プロセスを分析しました。

その結果、ユーザーは求人票を開いた際に、「AIおすすめ」や「CAおすすめ求人」、「NEW」などの強調ラベルを優先的に認識する傾向が見られました。特に、オレンジ色で表示されたラベルは視認性が高く、第一印象として認識されやすいことが分かりました。

一方で、情報量の多いラベルや補足的な情報は閲覧優先度が低く、ユーザーはすべての情報を読むのではなく、「自分に関連があるか」「信頼できる情報か」を基準に必要な情報を選択的に閲覧していることが明らかになりました。

また、「Itszaiダイレクト求人」のようなサービス独自のラベルについては、意味を正しく理解できないケースが見られ、社内用語や独自表現がユーザーに直感的に伝わっていない可能性が確認されました。

これらの調査結果から、求人票においては情報を増やしたり強調したりするだけではなく、ユーザーが瞬時に意味を理解できるラベル設計と、情報の優先順位を明確に伝える視覚的な階層設計が重要であるというインサイトを得ました。

Recognizable:ラベルの意味を瞬時に理解できる
Prioritized:重要な情報が優先的に認識できる
Consistent:色・表現・表示ルールが統一されている
Scannable:求人比較時に素早く情報を把握できる

Design

Design Critique

デザイナーや関係者とのレビューを通じて、提案内容の明瞭性ユーザビリティ一貫性を検証しながら改善を行いました。

レビューおよび調査結果をもとに、以下の方針を策定しました。

  • 選考ステータスラベルを求人票上の主要ラベルから除外

  • 企業オファーや面接確約オファーを専用バナーとして表示

  • 求職者にとって重要度の高いオファー情報は、通知およびメール配信と連携

  • 注意喚起や重要情報に限定してオレンジ色を使用

  • カラー数を削減し、情報の優先順位を明確化

  • ラベル体系を見直し、情報の役割に応じた表示方法へ再分類

特に、オファー情報は求職者の応募行動に大きく影響する重要な情報であることから、従来のタグ形式ではなく、通常ラベルと明確に差別化した専用バナーUIとして設計しました。また、見落としを防ぐため、通知機能やメール配信との連携もあわせて検討しました。

一方で、選考ステータスについては、ユーザーインタビューを通じて求人比較時の参照頻度が低いことが分かりました。そのため、求人票内で強調表示する必要性は低いと判断し、優先度を下げた表現へ変更する方針としました。

制約と意思決定

本プロジェクトではスプリント期間内における開発工数の制約があり、新規ページ追加を伴う大規模な改修は実施できませんでした。

そのため、限られた期間の中でユーザーへの影響が大きい施策を優先し、オファー情報の視認性向上施策を最優先で提案・設計しました。

また、選考ステータスに関しては今回のスプリントでは実装対象外となりましたが、将来的な改善案として、重要度の低い情報としてグレーアウト表示へ変更する案を作成し、次回以降の検討事項として整理しました。

Content Design (UX Writing)

求人票ラベルの文言と構造を見直し、情報の明瞭性向上曖昧な表現の削減を行いました。ユーザーが直感的に意味を理解できる表現へ改善することで、ユーザーの期待やメンタルモデルに沿った情報設計を実現しました。

また、求人の希少性や緊急性が伝わるラベル表現を取り入れることで、ユーザーの注意を引き付け、求人への興味喚起や詳細閲覧につながるきっかけを創出しました。

Ideation

特定された課題を解決するため、複数のラベル設計案と情報構造を検討しました。

ユーザーインタビューの結果、企業からのオファーや面接確約オファーは、求職者にとって応募判断に影響を与える重要な情報であることが分かりました。そのため、従来のラベル形式ではなく、専用バナーUIとして表示することで、重要な情報をより目立たせる設計を提案しました。

バナーの導入にあたっては、以下の要件を設定しました。

  • 色数を増やさず、既存のデザインシステムを維持しながら優先度の違いを表現できること

  • 色の濃淡や視覚的な強弱を活用し、情報の重要度を識別できること

  • 求人一覧の閲覧体験を妨げず、他の情報と調和するレイアウトであること

  • 通常の求人との差異を明確にし、特別なオファーであることが一目で伝わること

  • 求人比較時でも視認性を維持し、ユーザーの注意を自然に引き付けられること

これらの要件をもとに、求人一覧全体の視認性を損なうことなく、優先度の高い求人情報を効果的に訴求できるバナーUIを設計しました。

Evaluate

Legal Review / Compliance Check

法務チームと連携し、提案したラベルや表現が関連法規および社内ポリシーに準拠していることを確認しました。また、ユーザーにとって分かりやすい体験を維持しながら、法的要件を満たすための表現や情報開示方法を検討しました。

レビューの結果、以下の要件を設計へ反映しました。

  • 「Itszaiダイレクト求人」などの外部ATS経由の有料求人については、その性質をユーザーが認識できるようにすること

    • ラベル文言はユーザーの興味を引く表現へ改善する一方で、サービスの性質や掲載形式を説明する補足情報を表示する。

  • PR表示についても、広告・プロモーション情報であることが分かるよう補足説明を表示すること

    • ユーザーの誤認を防ぎ、透明性を担保するため、ラベルの意味を説明する情報設計を行う。

  • 応募締切までのカウントダウンラベルを導入すること

    • 求人の緊急性を伝え、ユーザーの注意喚起や行動促進につなげる。

    • カウントダウンは求人掲載終了日を基準に算出されるが、企業都合により期間中に掲載が終了する可能性があるため、その旨を補足情報として表示する案を検討した。

    • 法的な観点では説明表示は必須ではないものの、ユーザーの誤解防止および透明性向上の観点から、補足説明を掲載する方針とした。

学び

本プロジェクトを通じて、ユーザーにとって分かりやすく魅力的な表現を追求するだけでなく、透明性や法的要件を考慮しながら情報設計を行う重要性を学びました。特に、広告表示や外部求人の表現については、ユーザビリティとコンプライアンスの両立が重要であることを再認識しました。